桜空「くそっ・・・!次から次へと・・・・・!」
(背中からポタポタと血を滴らせながら、桜空はなんとか体勢を直すものの、今の一撃でかなりのダメージを受けたことから、長期戦に持ち込むわけにはいかない・・・・・
手負いじゃない状態で戦ったところで、到底元から勝ち目はない相手だ、素鴉のように情けなど持ち合わせていない・・・・・)
>>631
>>633
【…伍の太刀「月輪」】
剱鴉は残像すら残らぬ速度で抜刀し、数回刀を振るい再び納刀する。
端から見れば刀を抜いた次の瞬間に再び鞘に戻しているように見えるだろう。
剱鴉が新たに放った斬擊は、先程の"一閃"とほぼ同等の速度でありながら、三日月状の特殊な形状をしており、斬擊そのものが高速で回転することで斬擊の起動が不規則なものとなっている。
避けようにも、斬擊そのものが回転しているため紙一重での回避は困難であり、大きく回避行動を取らなければならない……そんな斬擊が桜空に三つ、中川に二つ放たれてしまっている。
桜空達の勝利条件は剱鴉の後ろにある出入口からアジトの敷地外へ脱出する事なのだが……立ちはだかる壁はあまりにも厚く高い……