>>648
狼谷
「ああ、行くぞ……!」
《ダァン》
自由まで後数歩だけと言ったところで、突如として辺りの空気を切り裂くようにして銃声が鳴り響き、狼谷が左足を撃ち抜かれ、そのまま床に倒れ込んでしまう……
見渡しても周囲には誰もおらず、何処から狙撃されたのか、狙撃手は誰なのかはわからないものの、絶望は重なってしまう……
【無明流 肆の太刀「黄昏」】
《ガガガガガガガガガガガガッ》
剱鴉
「まだだ……まだ終わってなどいない!」
剱が手にした大太刀から周囲に多数の斬擊を形成して自分の身動きを封じていた瓦礫をバラバラに切り刻み、そのまま弾き飛ばす事で姿を見せる……
【ですね!お願いします!!】
桜空「終わりっつってんだ・・・・・!!!!!」
ドガッ・・・・・!
(まだ終わっていないと怒りを顕にしながら瓦礫を切り刻み出てきた相手の背後から頭部へと蹴りを入れる・・・・・
瓦礫から出るのに必死で先程よりも不意打ちを比較的仕掛けやすい今が反撃のチャンスだと見た桜空の決死の覚悟での一撃だった・・・・・
これで相手が少しでも体勢を崩せばその間に全員での脱出は成功するだろう・・・・・)
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