>>686
たまには休まないと駄目だと言う言葉を聞いた氷華は嬉しいような、困ったような、複雑な内心を抱きながらも、もう止まることの出来なくなって自分の事については一切言葉にはせず、ただ微笑み返す。
氷華
「………………。」
現在に戻った氷華は多数の海外のマフィア構成員の死体の山の上の座りながら、夕渚と話した時と同じように三日月を見上げている……
だが、あの頃と違い、人の心はもはや残っておらず、正義のために殺戮を繰り返す氷のような心を持った冷酷な存在へと変わり果ててしまった……
殺戮や虐殺の後、体を刺すような冷たい夜風にさえ何も感じておらず、悪に対する憎悪と自身への絶望のみが渦巻く瞳を持って月を眺めていた……
ブーッ、ブーッ・・・・・
(三日月を見上げる氷華のスマホから、バイブ音が鳴る・・・・・
相手は悠矢であり、恐らく任務完了の知らせだと思われるが、何やら写真付きメールのようであり、添付された写真に写っていたのは、極秘と書かれた謎のリストのような物であり、メールの文章は「氷華ちゃん、任務完了だ、同時にちょっと真面目な話があるから、合流できる?」となっていた・・・・・)
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