氷華
「ええ、そうね。」
自然と開かれたリストのページの対象者の名前と写真に視線が向くものの、今の氷華は驚くことすら無く、何の動揺も見えない。例えここで緋染がペンダントの中身を見せて欲しいと言われても何の躊躇いもなく見せるだろう。
緋染が夜風を浴びて寒がる緋染の言葉を受けると、リストを拾い上げ、そのまま倉庫内に向かって歩き始める。
悠矢「・・・・・氷華ちゃんさぁ・・・・・」
(一緒に歩き始めて少しすると、悠矢は口を開き始める・・・・・
「なんかさ、前と変わったよね」
悠矢と氷華、なんだかんだで一緒に行動する機会も多く、付き合いもそこそこ長いからなのか、悠矢は氷華が文字通り氷のように心が凍てつき始めていることに気づいていた・・・・・
多分氷華本人は何も変わっていないと否定するだろうが、それでも自分は騙されない・・・・・)
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