>>751
「あっちゃー……」
舌の根も乾かぬ内にこの体たらく。
流石の隆次もこれには呆れ果てた。
狼谷の遺志を放り投げてしまいたくなる。
(いや……ここ最近で立て続けに状況変化の連続だからな。完全に冷静さを保てってのも酷な話か)
何とか自分を押さえ思い留まる。そうだ、ここで自分が冷静にならなくてどうする。今朱音が去ってしまった以上桜空のブレーキ役は自分しかいないのだ。
「行っちまったもんは仕方ないですぜ大将。俺がやれるだけやってみますよ」
そして、一歩引いた視点で見れば桜空は見事彼女を危険な前線から遠ざけた。
もしかすると無意識の内に、仲間を死地に行かせない為の最適解を選んでいたのかもしれない。
桜空「・・・・・あぁ・・・・・」
(桜空は一言だけ上記を呟くと、そのまま自室へと戻ってゆく・・・・・
かなり追い込まれているが、戦闘へ向けての最終準備をしなければならない、だからこそ、ここでただただ落ち込んでいるわけにはいかない、桜空は今するべきことをしなければならない・・・・・
歪み切った正義に立向かう為に・・・・・)
>>752