桜空「・・・・・さて、これで思う存分やり合えるってわけだ・・・・・」
ズッ・・・・・!
(桜空はゲートを出現させ、もう一つの転送先に繋がるゲートを相手の方向へ、だがギリギリで当たらない位置に相手の羽根弾を跳ね返す・・・・・
「どうした?見た目だけじゃなくおつむの方も単細胞か?」)
>>788
紀「気をつけなさい、奴らこの霧を最大限に活かして攻撃を仕掛けてくる・・・・・」
(駆け付けてくれた中川に忠告をする・・・・・
どう転んでも八咫烏側が有利なこの状況、ファースト側に一人加勢したところで逆転できるほど甘い戦いではなく、二人まとめてやられる可能性も十分にある・・・・・)
>>789
【中川vs樹木使い】
《メキメキメキメキメキ…》
術者に近づけば近付くほどに樹木は強度を増しており、その根本を掘り進める速度や、螺旋錐の磨耗も激しくなってしまう……
更に、その樹木そのものに高い再生力と生命力があるようで、空洞になった箇所も僅か十秒足らずで埋まってしまう上に、砕かれた箇所から細長い鞭のような枝が生え、硬度や殺傷力は落ちるが、その手数と一本一本の速度によって中川に反撃しようとする。
中川の読み通り、この樹木の根元には、樹木と半信が一体化した術者が潜んでいる。
また、この異能はあくまでも一本の樹木を介して攻撃を行うといった性質のものであり、複数の樹木を同時に生成して操るのでは無く、一本の樹木の枝を分裂させたり増殖させる事で攻撃をしている。
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「ふざけやがって!この餓鬼がァ!!」
翼腕の鴉は遠距離攻撃は効果が無いと言うことや、挑発を受けて頭に血が登った事で近接攻撃を仕掛けようと、両足の巨大な鈎爪を剥き出し、それによって桜空に向けて再度飛び掛かる。
翼を持ち、自由に空を飛べると言うことからその速度はかなりのものだが、その分動きも単調になってしまっている……
空間移動させる事が出来れば相手の攻撃を無力化させる事も出来ると思われるものの、それだけでは相手を倒す事も出来ない。
更に……この鴉の後には霞鴉も控えているため、悪戯に異能を使うのは得策とは言えないだろう。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
『部下二人は暫くは使えないか……
仕方がない、こうなればボク自身も戦うとしよう。』
《ザアァァァァァァァァァァァァァァ……》
霞鴉は紀の前、6m程前方にて、周囲を覆う濃霧の一部が集束し始め、人の形を成すと、そこにはカランビットナイフを持った綺麗な白髪に碧色の瞳をし、右目が髪で隠れ、黒いスーツのような服に身を包んだ霞鴉が現れる。
漸く霞鴉が姿を見せたのだが、彼女の先程の発言から霞鴉一人で幾万人分の戦闘能力を持っている事がわかるため、無策で現れた訳ではないのだろう。