【紀&霞鴉】
霞鴉
「フフッ、キミの異能は既に把握しているよ。」
紀の放ったナイフが霞鴉に向けて勢いよく飛び出すものの、霞鴉は身体の一部を即座に霧に変えることでナイフを避けると、そのまま伸ばした左手で紀の顔を掴んで一気に押し倒す。
既に先程の戦いで、部下達を介して紀が遠隔で物体を動かす異能であると言うことは把握していた。それに対して自分は瞬時に体を霧に変えることが出来る異能を持つ。
相性におけるジャンセンでは既に勝っていると言っても過言ではないだろう。
霞鴉
「一矢報いる事が出来るなんて思わない方がいい。
何せボクは……"無敵の鴉"なのだからね……!」
そのまま霞鴉は逆手持ちになっているカランビットの刃を殴るようにして突き出す事で紀の喉元を切り裂いて絶命させようとする……
桜空「くっ・・・・・!?」
グッ・・・・・!
(脚を掴まれるものの、その身軽さで相手の攻撃を頬に掠る程度でギリギリで避けると、相手の片目に指を突っ込む・・・・・
自分の力ではまともなダメージを与えることは難しい、だが人間誰もが急所である部分を攻撃すれば、大抵の者は一時的に怯む・・・・・)
ぐぐぐっ・・・・・!
紀「・・・・・っ・・・・・!」
(能力で、相手の腕の動きを止めるものの、完全に止めるというよりかは、何とか力を振り絞ってやっと片腕を止めることが出来る程度なのか、磁石同士が反発するような感じで相手の攻撃を止めている・・・・・
悪足掻きとは正にこのことか・・・・・)
>>797