【オリキャラ&バトル】『The Three Ravens』

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820:無敵の鴉◆3.:2022/01/30(日) 18:14

>>819


戦いの決着は付いた
樹木を使う相手に火は確かに有効だ
だが、ここは街の中にあるファーストのアジト

火花程度のものであるとは言え、3000℃もの火が出て、地中を覆うようにしてアジト全体に張り巡らされていた樹木使いの枝を介して燃え広がってしまった影響は大きい。

術者が倒れた事で樹木との一体化が解除され、形成されていた樹木も急速に朽ち始め、消えて行くものの、一度作り出された炎は風や可燃物に乗って運ばれ、その被害は拡大していく。

鉄やコンクリートと言ったものは燃えることは無いものの、アジト内にあるカーテンやカーペット、木製品はもちろん、アジトの周辺にある木造家屋等も可燃性の物である上に更にアジト内には霞鴉達によって殺害された遺体もあるため、アジトの内外にまで炎は燃え広がってしまう……

もし、このままアジト内に炎が蔓延し、火薬庫に引火してしまえば……
それこそ大惨事が起きてしまうだろう。



樹木使い
「霞鴉様……金鵄様……
私は……ここで……終わりますが……この者達に………少しでも……」

更に樹木使いは自身がこのまま中川に葬られるぐらいなら、最後の最期まで、業火に包まれていた樹木使いは、神経が焼かれた事で痛みすら感じなくなった事で、新たなる足掻きを思い付く。

自身の体を焼く炎を使うべく、自身の身体中から無数の枝を周囲へと新たに伸ばし、それによって中川の奔走によって鎮火しかけていたアジト内へと更に火種を増やし、再度アジト内を火の海へと変え始める。

自分の命ある限り、自分を焼く炎がある限り、少しでもファーストへ被害を及ぼそうとする……



もし、中川がファーストの信条の通り、炎に包まれた相手の命を助けるため、相手の体にある炎を先に消していれば……もしくは樹木使いの誤りを正すことが出来ていれば……

樹木使いも、本来ならば守るべき無垢の民を守るために火を消すために協力していたかもしれない。


中川 隆次:2022/01/31(月) 19:55 [返信]

>>820、822

『かもしれない』は『かもしれない』でしかないのだ。決して確定ではない。

(なんでこんな、道を外しまくった奴相手に気を遣いまくらなきゃいけないのかねぇ)

そもそも、樹木使いに正気が残っているなら、どこかしらのタイミングで八咫烏を抜けている筈である。
そうでもないのに相手の善意を信じるというのは、単に危険なだけでなく無責任そのものといえる。
更に言うなら、彼らはこれが明確な殺戮行為であることを理解した上で実行に移し、且つそれが正しいと信じ込み、おまけに途中で迷うこともなかった。そんな人間をどうして『土壇場で改心するだろう』と思えるだろうか。
そして対処するにあたり、中学生レベルの感情論をねじ込み、やれ○すな、やれ相手と同じになるだのとほざく自陣営のトップ。

(改めて考えるとホント頭おかしいことしてんな俺ら……)

ブラック企業にも通ずる部分がある。

「とはいえ……」

樹木使いに土を大量に被せ、即座に鎮火。無論新たに燃え広がった部分もだ。またも襲う疲労感は気合いで耐える。
先程といい、何故か被害拡大しやすい風が、八咫烏にとって都合よく吹いていたのは気掛かりだが、今はおいておこう。
おかしな挙動を起こした時点で生成の用意はしていた。そのお陰で被害は最小限に収まる。

「一度やり遂げるって断言しちまったからなあ」

今更それをねじ曲げるのも癪だ。

「ここまできたら、行けるとこまでいくしかねえか」

身の振り方を変えるにしろ、それからでも遅くはないだろう。

(それに……)

やはり自分は八咫烏とは反りが合わない。共感できるのは本当に理想だけであり。その為の過程や方針はどうにも受け入れられないと再確認。たとえFirstを抜けるとしても、八咫烏に鞍替えすることは有り得ない。
加えて、桜空の理念についても、彼自身がその責任を取れないようなら、その瞬間反逆すると心に決めている。その点も現状維持を選んだ理由である。

「とりあえず、後で大将に謝っとく必要はあるな」

完全に相手に非があるのは確かだ、しかし桜空からの命令が『○すな』であったのも事実。ならばここは頭を下げるのが筋であろう。

「それはさておき」

仲間の助太刀に向かわねば。
一分一秒が惜しい。早速巨大扇子を再び作り出し、渾身の力で振るう。

「でりゃああああっっ!!!」

濃霧は蜘蛛の子を散らすように逃げ去り、紀の様子が露になる。案の定窮地に陥ったままで、風前の灯といった体だ。

「まだ生きてるみてぇだな! とりあえずは安心だぜ!」

言うが早いか、砂利のショットガンを放つ。
小粒の群体は全ての槍に襲い掛かり、横殴りの形で軌道を逸らした。


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