>>836
複数の能力持ち、紀の口からそれを聞いて納得する。
「なるほど、確かに能力は一人一つなんて、誰が決めたわけでもないしな」
目から鱗とはこのことだろう。
荒れていた感情も幾らか静まり返る。
現時点での情報を統合すれば、霧操作主体で原子・分子操作を補助的に使う、といった具合か。
桜空「・・・・・」
(もはやここまでかと、桜空らしくもなく覚悟を決める・・・・・
死にたくない、戦わなければならない、でも体が動かない・・・・・
意志とは対照的に、体は動かすことが出来ないという、覚悟を決めるしか道は残されていなかったその時・・・・・)
ビュォッ・・・・・!
(強烈な突風が吹き荒れる・・・・・
まるで、桜空に味方するように・・・・・)
紀「まぁ、憶測の域ですが・・・・・」
(これは推測でしかなく、実際はどうなのかはわからない・・・・・
だが、能力者が存在する以上、可能性としてはゼロではないはずだ・・・・・
どの道、相手が悪すぎた、桜空はもうダメだろうと思っている・・・・・)
>>845