>>919
氷華
「世界は一度地獄となり、百億いる世界人口は一旦、百人にまで減少する……」
《シャッ》
攻防に優れる反面、さしもの氷華でも継続して発動、維持をする事が難しいのか、形成した三重の氷壁は桜空が返した氷刃を防ぐとゆっくりと氷の花弁が溶けて崩れる。
氷の蓮華草が溶ける最中、氷華は左手の手元へ小さな氷のナイフを形成し、それを桜空の心臓に向けて何の躊躇いも無く投げつけ、彼の体を突き刺そうとする。
楽園の主、地獄の王、その相反する二つを兼ね備えた存在になろうとしている氷華の瞳からは、かつての人間としての温もりや光は完全に失われてしまっている……
桜空「どう考えても正義を名乗る奴のやり方じゃねぇな、八咫烏さんよぉ・・・・・」
(氷のナイフが来ることを見切って、ゲートの展開も剣を振るうこともなく、身体能力を活かして華麗に避ける・・・・・
人それぞれの正義はある、だが氷華のやり方はやはりどう考えても間違っている・・・・・)
>>920