>>943
氷華
「もはや戦う意思も無い……と?」
【氷蓮六華・天貫 臛々婆】
《バキバキバキバキバキバキバキ》
周囲では氷華が技を使わなくとも冷たい風が吹き荒んでおり、地吹雪(ブリザード)まで生じる程に低温の世界となっており、この辺りにまでなってくると、まともに防寒具を身に付けていない桜空は手足の感覚すら失われて来てしまうだろう……
手足の感覚が失われれば刀を握る事も銃を持つことも出来なくなり、敗北と死が確実なものとなってしまうだろう。
そんな中でも氷華は無慈悲にも、桜空が駆け込もうとしているビルもろとも桜空を破壊するべく、100mを超える長大な氷柱を地中から伸ばす。
無策の行動は全て無意味となる。
このまま時間だけが過ぎれば、やがてはまともに動くことは愚か、生存する事すら出来なくなってしまうだろう……
桜空「っ!!!!!」
ガッ・・・・・!!!!!
(氷柱が伸びていたところ、ボロボロになったビルの一部が崩れ、そのまま氷柱に激突し砕かれる・・・・・
氷柱が生えたことで辺りのガレキをなぎ飛ばし、土埃が待っている・・・・・
が、少しして土埃が晴れると・・・・・)
桜空「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・・」
(生きているかどうかもわからない見ず知らずの、幼い姉弟と思われる地面に横たわる子供達を抱き抱え、間一髪のところで攻撃を避けていた・・・・・
もしかしたらまだ息があるかもしれない幼い命を、桜空は放ってはおけなかったのだろう・・・・・)
>>944