『・・・・・っ・・・・・ぐすっ・・・・・』
(スマホ画面は何故か真っ暗で、誰かの泣いているような、嗚咽が聞こえてくる・・・・・
どこまでも悲しみに包まれたような、そんな悲哀がスマホから伝わってくる・・・・・)
>>960
氷華
「……これが貴方の最後の言葉、かしら?」
氷華は嗚咽が聞こえるだけで、他には何も声が聞こえない事に落胆すると、桜空の頭上に浮かぶ氷の棘珠を凝縮し始める……
今の氷華にとって、スマホの向こうに誰が居るのか、何を想っているのか、その事へ思慮を巡らせるということすら忘れてしまっている……