>>983
氷華
「……なぜこんな所にコレが……?」
桜空のペンダントが落ちているのを見て、黒い革手袋を付けた右手で拾い上げてそれを見ると、どうして議事堂の階段上にこれがあるのか、何時これが落ちたのか……何故桜空がまだこれを持っているのか、様々な疑問が脳を過る。
・・・・・
(写真の中の幼い二人は、まだ穢れというものを知らず、どこまでも純粋で、そして些細な喧嘩すらもしなかった・・・・・
たった10年という年月が、二人にとってはあまりにも大き過ぎた・・・・・
桜空がまだこれを持っている理由は、桜空以外では氷華しか知ることは出来ないだろう・・・・・
まだ桜空は幼少期の誓いを・・・・・)
>>984