>>996
氷華
「………………。」
《バッ》
先程、桜空が異能を発動させるタイミングや動作の癖等を見抜いていた事もあり、氷を纏った拳が自分の背後に当たる寸前で拳を止める事が出来る。
氷華は桜空の未来のために今を生きる命を奪ってもいいのかと言う問いかけに対して明確な答えを出すことが出来ず、ゲートから手を引き抜くと同時に後方へとバク転するようにして飛び退き、右手を地面に着地させると、そのまま地中の水分を瞬間凍結させて氷柱とし、地面に倒れた桜空の体を下から貫こうとする。
理不尽な現実に対する怒りは二人の共通点ではあるのだが、その途が交わることは無いのかもしれない……
桜空「答えられないか・・・・・そりゃあそうだよなぁ!!!!!てめぇは自分の悪事を正当化しているだけで正義じゃあねぇんだからなぁっ!!!!!」
グォッ・・・・・!
(桜空はゲートを展開し、氷柱が自分へ突き刺さらないように防御する・・・・・
桜空自身、氷華への怒りからかもはや吹っ切れているらしく、ゲートの展開速度が先程よりも早まり始めている・・・・・)
>>997