>>125
氷華
「ええ、わかったわ……」
静かにそう応えると、車椅子を少し動かして桜空の後ろ姿を見送ると、彼の空間移動によって運ばれて来た書類を見て、再び情報収集をし始めていく……
そして、場面は部屋の外に出た桜空へ焦点が移動する。
桜空「・・・・・」
(あの件以降、桜空はファーストの基本拠点を移転し、活動していた・・・・・
かつて拠点として使っていた建物は、今現在は月に数回出入りする程度になっており、新たな敵勢力から身を隠す為に活動拠点を移動したことがわかる・・・・・
そして、桜空の手には、氷華にも渡せなかった、渡さなかった書類が一枚・・・・・)
《・・・・・こればかりは、姉ちゃんにも任せられねぇな・・・・・》
(目覚めた氷華が新たに活動を再開した一方で、桜空もまた、氷華に言えない、自分自身で解決しなければいけない問題の解決に出ていた・・・・・)
>>126