>>137
氷華
「……そうよ、世界からは絶えず悪が生まれ、その悪が世に不幸を作り出す……悪を根絶するためには、悪が存在する事の出来ない世界にしないといけない……それこそ『地獄』のような世界にね……」
氷華は最初からこの世界そのものが敵である事を知っていた……だからこそ、世界を悪が生きることの出来ない世界、それこそ悪を浄化する世界……『地獄』にしなければならないと悟っていた。
氷華
「………私が全てを擲ってでも世界を地獄にしようとしていた理由が……今ならわかるんじゃないかしら?」
氷華がなろうとしていたのは破壊者でも支配者でもない……
自らがすべての汚れ役を背負い、あらゆる悪を滅ぼせる存在になろうとしていた……もっとも、桜空達との戦いで異能がまともに使うことも、自らの足で立つことも出来なくなったため、もう人の心を捨てることも、自分の支配下(バトルフィールド)である凍土を作り出すことも出来なくなった。
桜空「・・・・・知るかよ」
(正直、なんと言えばいいのかわからない・・・・・
八咫烏もファーストも、互いの正義を今まで貫いてきた・・・・・だが、真の敵の正体を知った今、それまでの頑張りなど全て無意味に思えてくるほど、桜空は複雑な気持ちになっていた・・・・・
結局、姉弟で〇し合いをするに至ったのも、国の掌の上で踊らされていたという事実にしかならないのか・・・・・)
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