桜空「わかった・・・・・」
(車椅子を資料室へ向けて押し始める・・・・・
氷華は幼少期のあの事件以降、自分とは違う境遇の道を歩んできた、もはや人間どころか、世界にすら絶望するほどに・・・・・
だが桜空自身も、ここまでなってしまった人間の思考を変えることの難しいさは百も承知だ・・・・・)
>>150
氷華
「貧困、迫害、弾圧、暴力、殺人、紛争……
それがこの小さく限られた惑星の上でさえ絶えず繰り返されている……
私ではこの世界に希望の光を見つけ出すことが出来ない……
だけど、貴方は光が見えていると言うの……?」
資料室に向かう中で氷華は静かに目を閉じ、自分がこれまで見てきたもの、海外でも繰り返されている凄惨な現実……どれだけ科学や文明が進めど、数多くの異能力者が生まれて来たにも関わらず、まるで改善されることの無い世界への絶望を語る……
正義感が強いからこそ、世の不条理や不合理を許すことが出来ず、抗い続けた末に、こうして世界全てを巻き込んで自滅しようという破滅的思考になってしまったのだろう……