>>151
氷華
「貧困、迫害、弾圧、暴力、殺人、紛争……
それがこの小さく限られた惑星の上でさえ絶えず繰り返されている……
私ではこの世界に希望の光を見つけ出すことが出来ない……
だけど、貴方は光が見えていると言うの……?」
資料室に向かう中で氷華は静かに目を閉じ、自分がこれまで見てきたもの、海外でも繰り返されている凄惨な現実……どれだけ科学や文明が進めど、数多くの異能力者が生まれて来たにも関わらず、まるで改善されることの無い世界への絶望を語る……
正義感が強いからこそ、世の不条理や不合理を許すことが出来ず、抗い続けた末に、こうして世界全てを巻き込んで自滅しようという破滅的思考になってしまったのだろう……
桜空「見えてるわけねぇだろ・・・・・かと言って、諦めているわけでもねぇけどな・・・・・」
(解決しなければならない問題が大きすぎる時、結果がどうなるかも、解決に至るまでの過程がどうなるかも、わかるわけがない・・・・・
桜空だって世界の問題が解決できるかどうか、そこに光があるかどうかを断言することは出来ない・・・・・
が、かつて絶望し切っていた桜空が、救われたのもまた事実・・・・・
桜空は、光はどこかにあると信じたいのだろう・・・・・)
>>152