桜空「見えてるわけねぇだろ・・・・・かと言って、諦めているわけでもねぇけどな・・・・・」
(解決しなければならない問題が大きすぎる時、結果がどうなるかも、解決に至るまでの過程がどうなるかも、わかるわけがない・・・・・
桜空だって世界の問題が解決できるかどうか、そこに光があるかどうかを断言することは出来ない・・・・・
が、かつて絶望し切っていた桜空が、救われたのもまた事実・・・・・
桜空は、光はどこかにあると信じたいのだろう・・・・・)
>>152
氷華
「ふふっ、見えもしないものを信じているだなんて……貴方らしいわね。」
車椅子に揺られ、目を瞑りながら、目に見えない、そして彼自身も未だに答えの見つかっていない、曖昧にして明白としないものを信じて動いている、善にも悪にも成りきれない宙ぶらりんな考えが昔と変わっていないと呟いて。
《ウーッ ウーッ ウーッ》
突如、けたたましいサイレンがアジト全体に鳴り響き、敵の襲来を知らせる……八咫烏の残党が意識を取り戻した氷華の奪還のために来たのか、それとも別の第三勢力が二人を始末するために攻めてきたのか………現時点ではそのどちらなのかはわからない。