【なるほどw
ありがとうございます!!よろしくお願いします!】
「あちゃ〜、先越されちゃったか」
ファーストのアジトから少し離れた場所で事の一部始終を見ていた湊は双眼鏡から目を離してため息混じりに呟く。
「にしても誰だあいつ……もしかして噂の……?うぅ、関わりたくないなぁ」
視線の先には刺青の男。彼のことは八咫烏内で他の構成員達が時々口にしていたことを思い出す。
それと同時にターゲットを探すためにアジト全体を見渡す。湊が一方的に慕う例の人物。麻摩 氷華。
そもそも湊がここに来た理由は彼女を連れ戻すことだった。
この砂埃の中では分かりずらいが、これだけ大規模な戦闘が起きていて彼女の姿が目立たないはずがない。ということは彼女はアジトのどこかで身を隠している、もしくは別の場所に避難しているということまで想定する。
「あの騒ぎの隙を縫って中に忍び込むか、アイツらの戦いの行く末を見届けるか……
まあとりあえず、もう少し観察してみますか!
片方が倒れて、片方が消耗してくれればこっちも万々歳ですし。」
再び双眼鏡を覗き込む。
刺青の男がいたのは想定外だったが、ひとまず観察して情報を集めることにした。
桜空「くっそっ・・・・・!化け物かよ・・・・・!」
ガッ!
桜空「くっ・・・・・!?」
(移動中、相手の不死身加減に桜空の動きにも焦りが見え始める・・・・・
そして、焦りからか躓いてしまい体勢を崩してしまう・・・・・
数々の修羅場をくぐり抜けては来たが、正直もはや人間なのかすらも怪しい相手との戦いなどしたことは無かった、あの氷華でさえ、撃たれれば傷を負うし感情だって揺らぐこともあった、だが今戦っている相手は、それのどれも無い・・・・・
遠くから観察されていることなど知らず、桜空は早くも絶体絶命の窮地に追い込まれる・・・・・)
>>175、177