>>193
湊
「なるほど・・・まあ、その考えには賛成ですね」
耳元で聞こえてきそうな声に気味の悪さを感じつつ仮面の人物の意見に賛同する。
湊
「けど今潰されると私が困るんですよね・・・
悪いけどそれは今度にしてもらって、ここは引いてくれませんかね?ほら、そこの男も万全ってわけじゃなさそうですし」
先ほど血槍で貫いたはずの刺青の男に指をさす。正直これで引いてくれるとは思っていないため、いつ攻撃されてもいいように身構えてナイフを握りしめる。
額から頬に汗が流れるのを感じる。冷静に会話しつつも頭の中は迎撃の策を練ることでいっぱいだった。
仮面の人物
「うん、勿論構わないよ。
僕はそのつもりで来たわけだからね?」
修羅道
「………!!?」
湊の撤退して欲しいとの言葉に対して、何の拒否や否定の感情も見せること無く、この襲撃の首謀者でありながら、あっさりと了承する。
そのあまりにもあっさりと了承した様子から、血槍による拘束から解放された後、身体中から様々な槍や剣を伸ばして臨戦態勢に入っていた修羅道も驚いて仮面の人物を見るほど。