>>all
一瞬の隙を作ってしまったせいで仮面の人物が展開した灰色の波動が自身に向かっていることに気づくのとほぼ同時に意識を失ってしまう。
湊
「はっ!!」
次に意識を取り戻した時には床に倒れるような体制になっていた。
束の間の出来事に何がおきたのか思考を巡らせる。
湊「ここは・・・・っ!!・・・・・余計なことをしてくれましたね」
打撲したような痛みに頭を抑えながら顔をしかめる。
その痛みは自身に起こったことを語るのには十分だった。
苛立ちで桜空を睨みながら呟く。
桜空「正直、こうも早く向こう側からお出ましになってくれるとはな・・・・・」
(対峙してわかったが、まったく歯が立たなかった・・・・・だが、仮面の男の方はともかくとして、もう一人の方は一応追い詰めることもできるにはできた、あの男がまだ弱い部類だっただけかもしれないが・・・・・)
桜空「あの状況で間一髪で救い出したんだ、寧ろ感謝してもらいてぇくらいだ・・・・・」
(正直、見返りを求めているわけじゃないが、あのギリギリの状況でなんとか救い出した以上、ちょっとやそっとの打撲のような痛みには我慢してもらいたいと呟く・・・・)
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