>>214
湊
「当たり前じゃないですか。……というか、もっと泣き喚くのかと思っていたら案外あっさりなんですね。」
姉を連れて行くな、などと言い出すことを予想していたため桜空の態度に少し関心する。
>>all
湊
「それでは行きましょうか。あ、先輩の席は私が空けておいたので安心してくださいね」
無邪気に微笑むと氷華の車椅子の後ろに回り込み手押しハンドルを握る
>>217
氷華
「ええ、そうね……私達も在るべき場所へ帰りましょう。」
互いに命を削り合って戦った桜空と死闘の中で彼の中の感情を知り、それを知ってから異能が弱体化して倒された事から、桜空も自分への姉弟の情があったのだと思っていたものの、彼の口からはさほど自分への興味も関心も無かったのだとわかる。
傷心する事は無かったものの、自分の心を傷付けてその痛みによって目の前の事象から目を逸らすと言うことを出来なくなっていた氷華の弟への考えは落胆となる。
自分は弟に力を貸して事態の終息をしようと言っていたものの、その落胆の大きさから止め、湊が車椅子を押すままに進んでいく。
その進む先は再び決別する道となるのか…