桜空「・・・・・抱きしめてくれ・・・・・」
(桜空はたった一言、シンプルな言葉を告げる・・・・・
長い年月、二人の間に出来た溝が、より一層この言葉をのしかからせる・・・・・)
桜空にとって、唯一残った家族に抱きしめられることが最後の願い・・・・・)
>>29
氷華
「…………!!?」
何か命乞いをするのか、それとも恨みの込められた言葉を投げかけられるか……氷華が裁いてきた悪人達は例外無くそのどちらかしか言ってこなかったのだが、抱き締めて欲しいと言われると、驚愕する。
氷華
「………いいわ。」
例えここで攻撃をされようと、これまでの経験から体術だけでも充分に対応できると言う事だけでなく、氷華の中にある微かな人間性が攻撃される隙を作り出してしまうであろう、抱き締めると言う行動をさせる。
無数に展開した氷柱はそのままだが、ゆっくりと乗っている氷塊の浮力を弱めて地上へ降りる。