紀「貴方も馬鹿ですね・・・・・桜空はともかく、敵組織の大元まで助けるだなんて・・・・・」
(未だ目覚めない桜空と氷華が入った治療マシンの前に立つ朱音の後ろから声をかける・・・・・
死んでいった仲間がこれを見たらどう思うだろうか、少なくとも冷静ではいられないだろう・・・・・
「・・・・・今なら、その腐りきった鴉も簡単に始末できますね・・・・・」)
>>64
朱音
「おお、アンタはもう目が覚めたのか。」
焔鴉との戦いで交戦した自衛隊や警官隊、ファーストの戦闘部隊が壊滅し、紀も死闘の末に焔鴉を倒すことに成功したものの、捕まえたりトドメを刺すことは出来ずに逃走されてしまった。
紀も全身に重篤な火傷を負わされていたものの、治療装置によってもう歩いて話せるぐらい回復したのを見てそう呟く。
朱音
「あれから一週間後……二人ともまったく目が覚める様子は見えないね。それに正直に言うと……金鵄の方は助からないかもね……」
朱音もまた紀と同じように二人の様子を見に来たものの、多少は回復してきている桜空と違い、体内にはまだ異能封じの弾丸がある氷華は殆ど回復していないことから氷華は助からないだろうと呟く。
朱音
「異能封じの弾丸を受けて生還した奴は見たことがない……確率的に言っても1%あるかどうかだね……仮に助かったとしても意識が戻ることは無い。」