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朱音
「おお、アンタはもう目が覚めたのか。」
焔鴉との戦いで交戦した自衛隊や警官隊、ファーストの戦闘部隊が壊滅し、紀も死闘の末に焔鴉を倒すことに成功したものの、捕まえたりトドメを刺すことは出来ずに逃走されてしまった。
紀も全身に重篤な火傷を負わされていたものの、治療装置によってもう歩いて話せるぐらい回復したのを見てそう呟く。
朱音
「あれから一週間後……二人ともまったく目が覚める様子は見えないね。それに正直に言うと……金鵄の方は助からないかもね……」
朱音もまた紀と同じように二人の様子を見に来たものの、多少は回復してきている桜空と違い、体内にはまだ異能封じの弾丸がある氷華は殆ど回復していないことから氷華は助からないだろうと呟く。
朱音
「異能封じの弾丸を受けて生還した奴は見たことがない……確率的に言っても1%あるかどうかだね……仮に助かったとしても意識が戻ることは無い。」
紀「それは丁度いい・・・・・鬼退治は鬼が眠っている内に限りますね・・・・・」
(弱々しく歩きながら、紀は意味深なことを言い始める・・・・・
「私は助からないと決まった人間は、早い内に楽にさせた方がいいという考え方の人間です、ですが、今回の場合は特別ケース・・・・・こんな奴を生かしておいたら、いつまた命が危険に晒せれてもおかしくはありません・・・・・楽にさせるさせないではなく、私個人としての恨みです、この火傷の恨み、まずはコイツで晴らさせてもらうとしますか・・・・・」
と言い、隠し持っていた拳銃を取り出し、治療マシンを開こうとする・・・・・)
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