【ファースト本部/治療室】
氷華
「う……ん………?
ここは………」
八咫烏との接戦から2年の歳月が経過し、治療マシンから出て八咫烏の元統率者であり、最強の異能力者だった氷華が目を覚まし、マシンから出て来る……
氷華
「あれからどれだけの時間が経ったの……?ここはいったい………」
2年もの間にすっかりと体の筋力が失われてしまっており案の定、体に力が入らず、まともに立っていることも出来ず、異能力も上手く扱うことも出来ずに、そのまま床に倒れ込んでしまう。
桜空「・・・・・起きたか・・・・・」
(あの戦いの後、桜空は氷華よりも先に目を覚まし、それから二年間、八咫烏が起こした例の件の片付けを陰ながら行い、襲撃を受けた場所はもうかなり復興が進んでいた・・・・・
そして同時に、目を覚ますかどうかもわからない、もしかしたらずっとこのまま目を覚まさないかもしれない氷華を見守りながら過ごしていた・・・・・
目を覚ました姉に対する感情が溢れ出しそうになるも、冷静を保とうとしながら声をかける・・・・・)
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