桜空「・・・・・いや、いい・・・・・俺には俺で片付けなきゃいけない問題がある・・・・・」
(桜空は極力自分自身の問題に誰かを巻き込むのは避けたいのか、氷華の申し出を断る・・・・・
桜空は、この問題は自分がケリをつけなければならないと、そう考えていた・・・・・
しかも、目覚めたばかりの氷華を介入させるわけにはいかない・・・・・)
>>97
氷華
「……そう、わかったわ。
それなら私はこのまま回復に専念しておくわ。」
《パキパキ…》
車椅子に座ったまま、自分の右手の掌を見ながら異能を発動させてみるが、掌の上に氷のナイフを一つ形成するだけでもかなりの体力が削れてしまう事から自分の上限を知る。
皮肉にも、今の弱りきった氷華の力は、桜空の恩師である薫と殆んど同じぐらいの力であり、長い時間はかかってしまったが、氷華は桜空と漸く向き合うことが出来るようになった。