>>98
氷華
「……そう、わかったわ。
それなら私はこのまま回復に専念しておくわ。」
《パキパキ…》
車椅子に座ったまま、自分の右手の掌を見ながら異能を発動させてみるが、掌の上に氷のナイフを一つ形成するだけでもかなりの体力が削れてしまう事から自分の上限を知る。
皮肉にも、今の弱りきった氷華の力は、桜空の恩師である薫と殆んど同じぐらいの力であり、長い時間はかかってしまったが、氷華は桜空と漸く向き合うことが出来るようになった。
桜空「言っておくが、こういう物騒な物を作るのは禁止だ・・・・・」
(氷華が氷のナイフを作り出すのを見れば、もしかしたら氷華が自ら命を絶つ可能性もあるのではないかと考え、氷のナイフを没収し、こういう物騒なものを作るのは禁止すると告げる・・・・・)
>>99