【ハート王国 王座】
女王エルゼ
「あー!もう、退屈だなぁ……
ねえ、そこの貴方、何か面白いことをしなさいよ?」
まるでその権力や地位を誇示するように改築を重ねられた巨大な城、その玉座の上には、まだ座るには小柄な女王エルゼが退屈そうに周囲にいる護衛や家臣達に無理難題を押し付けている。
ハート王国ではエルゼが7歳の頃に女王となって以来、これが日常の一部になってしまっており、ハート王国の護衛や家臣達の胃に穴を開ける最大の要因となってしまっている。
ソルジュ「面白いこと・・・・・でございますか、どのようなことが宜しいでしょうか?」
(女王の無茶振りにも物怖じすることなく、具体的にどのようなことがいいのかと逆に問いかける・・・・・
彼の名はソルジュ・レイクッド、女王エルゼがまだ生まれる前から仕えている、いわば古株だ・・・・・
古株だからこそ、女王の扱いについても誰よりも詳しいと自負している・・・・・)
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