>>146
ホロウ
「……………!」
放った蹴りを止められ、ナイフで脚の健を斬られると、だらんと足が垂れるものの、すぐに後ろへ飛び退いて距離を取ろうとしつつ、相手の吸血鬼に匹敵する動体視力と反射神経、腕力を見せた事からその力について推測し始める。
ホロウ
「………もしかして貴方『剣技使い』?」
パワードスーツやサイボーグ化し、その力を待ちいたような様子が見えなかった……
アラネアが言っていたように、爵位を持った吸血鬼同士は不要な内乱や同士討ちを避けるため、入れ替わりの昇格をする時以外で互いに争い、相手を始末する方法は無い。
となれば残る可能性は、相手が極東の島国で生まれた、吸血鬼にも匹敵しうる身体能力を得られるようになるという『剣技』の使い手なのではないかと考えて
?「剣技使いだと?そういやぁ、以前〇した吸血鬼もそんなことを言ってたっけか・・・・・まぁ、今はそんなことはどうだっていい・・・・・」
(相手が自分に対して剣技使いなのかと問いかければ、以前手にかけた吸血鬼からその言葉を聞いたことがあると言っていることから、この人物は剣技使いではないどころか、その知識すら持ち合わせていないことが伺える・・・・・)
>>147