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「あれぇ〜?止め刺さないの?再生しちゃうよ〜?」
再び裏路地に肉と骨が再構築される身の毛のよだつような音とは別に、男の楽しい見せ物を見ているような楽しげな声と共にクフクフという笑い声が不気味な黒猫から発せられる。
……しかし人間よりも遥かに五感の優れた彼にはその黒猫から発せられる声と血の臭いとはの別の……………腐臭とヌチャリヌチャリと湿度を含んだ音を
「ねぇ〜もしかしてころせないの〜?手伝ってあげようか〜?」
死後数日は確実に経過しているであろうきみの悪い死骸から煽るように声をかけられる。
ユスタス「痛みだけはちゃんと感じるんだな・・・・・それじゃあ、これはどうだゴミクズがぁっ!!!!!」
ドガッ!バゴッ!
(ユスタスは、心臓のある部分は敢えて避けながら、再生を始めた吸血鬼の体を踏み潰しぐちゃぐちゃにしてゆく・・・・・
夜王がどうのこうのと言わない吸血鬼なら、まだ様子を見てからどうするかは決めるが、夜王に忠誠を誓っている吸血鬼なら容赦はしない、完全な敵とみなしてなるべく苦しめてから消すのみ・・・・・)
ユスタス「口を挟むな、消す前にいたぶってるだけだ・・・・・」
(吸血鬼なんて存在がいるくらいだ、基本的に何が起きてもユスタスは冷静に対処する・・・・・
黒猫から声をかけられれば、キッと睨みつけながら上記を返す・・・・・)
>>32