「……………いや……これから長い付き合いに…なるかもしれないから、…君には見てほしい……」
言葉に間を開けながら苦しい思いを覆い隠すように微笑んでユスタスに告げる。
「…少し離れたほうがいいかも……しれない」
足を受け取って部屋の奥に移動する。家具も何もないがらんどうの空間にしゃがみ、自分より1mほど先に両足を揃えて並べて置く。
シャルルは、彼は、脚を少し開いて立て膝の体制で静止する。首も腕もだらりとぶら下げて、まるで斬首を待つ罪人のようだった。
おもむろに細い指が首の包帯を絡め取り、ほどくと赤黒い傷口が露になる。
突然、首をつなぎ止める糸がちぎれて、溶けて、血に戻った。顎を伝って床に滴り落ちた時
頭が、首が ずれて、傾いで ゆっくり傾いて
ゴトン__ゴロン
重そうな音を立てて、落ちた
落ちた首は後ろを向いていて、不思議と、首の断面からは血が一滴も零れなかった。__ただ…何かが蠢いていた
ユスタス「・・・・・」
(腕を組みながら、その様子をただただ見つめている・・・・・
表情一つ変えることなく見ているが、逆に感情が読み取りづらくなっており、心の内ではどう感じているかが本人以外はわからない・・・・・)
>>93