選択的夫婦別姓の是非

葉っぱ天国 > 議論 > スレ一覧
16:サビぬき。◆pk:2022/04/16(土) 16:54 ID:SE2

>>13-15

お二人のご意見をうかがって感じるのは、夫婦別姓制度の施行によって生じる積極的なメリットが希薄である反面、
将来的に確実に存在し得るであろう“嫡出子の姓選定の問題”について触れられていない事ですね。

確かに改姓による煩雑な諸手続きは、現状で主に女性側にばかり課せられた負担であるように思われますが
現行法が一方で他の法制度や行政手続き(戸籍筆頭者・世帯主の明示)との客観的な整合性をもって存在して来た以上、
あえてこれを煩雑化させてまで導入する事の社会的な利点はあるのでしょうか?

婚姻に伴う手続きの簡素化が結婚適齢者の行動動機をさして活性化させるワケでも無く、少子化対策にも寄与しない;‥。

ならばこの制度の施行による法益享受者は、はたして全体の何%居るのか知れないフリーランスのキャリア女性と
役所やらクレジット会社だとかに改姓手続きをするのがネックとなって結婚に踏み切れない女性たちだけなのでしょうか?


飴玉◆zY:2022/04/17(日) 00:22 ID:X3Q [返信]

>>16-18
まず初めに、フリーランスのキャリア女性の数が国民の1%だったとしても120万人は居ます。この数は不十分でしょうか?また、今後結婚する予定のある人々のうち、別姓を選択する全てのカップルは手続きの簡略化などにより受益者たり得るでしょう。1割しか別姓を選択しなくてもそこそこの数にはなりますよね。

また、行政の手続きの煩雑化に関しては、現在も通称使用と戸籍の姓の使い分けが煩雑さを産んではいるため、社会全体で見れば大差ないと予想されます。

次に、全体の利益にならないことは制度を導入しない決定的な理由にはならないでしょう。私も選択的夫婦別姓が社会全体に産むメリットはそこまで多くはないと思います。しかし、個人の権利というのもまた重要だと思います。

個人の権利と全体の利益をいかに調整するかが政治の役割の1つになると思いますが、少なくとも、選択的夫婦別姓によって全体の利益(あるいは他の個人の利益)が著しく害される……といったことは考えにくいので、個人の権利を認めることに支障はないし、そういった場合基本的には認めるべきではないでしょうか。

最後に、子供の姓に関する問題ですが、そもそも家庭内で苗字が異なる場合のデメリットが想像しにくいです。強いて言うなら子供が好奇の目に晒されるとかかなと思いますが、制度を導入すれば一定数そういう家庭が出るわけですから、大して珍しいものでもなくなるでしょう。

また、現在でも国際結婚した夫婦は別姓であることが多く、親子で姓が異なることは現行制度下でもあるわけですが、このことも問題だと思いますか?


ちいかわ:2022/05/08(日) 00:06 ID:Yr6 [返信]

少し時間が空く返答で、申し訳ございません。
>“嫡出子の姓選定の問題”について触れられていない事ですね。
これについてといいますか、選択的夫婦別姓に関する諸問題について私は全ての問題(デメリット)に対し明確な返答ができるとは思っていません。
実際、社会において完璧なシステムを作り上げることは出来ず、デメリットについての"想定的な事実"に対して何らかの反論をし、それをもし退けた所で"選択的夫婦別姓は完全無欠である"という証明をするというのは不可能です。
私の主張は、一貫して消極的な理論です。
論理的に同姓の"強制"は不利だが、
選択的夫婦別姓に"改革"することについて
明確な事実的な(観念的ではない)利益を価値判断的に見込むというのは難しい。
事実、選択的夫婦別姓議論は改革的な視点で見るか論理的な視点でみるかという2つの観点が存在し、それが歪に殴りあっているように思います。


全部 <前100 次100> キーワード
名前 メモ