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シーリン「私の友達は殺されたのよ。あんたによく似た顔のクズ男にね!」
シーリンは怒りに任せ、少佐に殴りかかる。腹を、足を、顔は特に狙っている。
フラン「コサック……?あ!ずいぶんと前に森のキャプテンに喧嘩を売ったバカ軍団!?
あっははは!そうなら納得ね!『犬を兵器に』だなんて、チャップリンみたいな人が皆を笑わせる為に作った皮肉ネタの中でしか無いと思ったわ。コッケーね!」
フランは腹を抱えて笑い出した。そして犬たちにつけられた爆弾だけを浮かせ、爆発させた。
フラン「シーリン、安心して。犬たちは私の虜よ。その可哀想なわんちゃんも……」
フランはそういい、ぐしゃぐしゃになっている犬に加護を捧げた。体を元通りにしたのだ。
フラン「生き返らせるのは可哀想だけど、綺麗な状態で天国へ送って上げるわ」
シーリン「アンタは地獄へ突き落とすわよ」
シーリンの目は怒りの炎に燃えていた。
「知ったことじゃない・・・グフっ・・・死は平等にある。犬ころもこの兵士達も同じ駒だ。平等なんだよ。人権がー愛護がと叫ぶバカ帝国軍どもが駆逐されるのを見たらわかる、平等こそ崇高。お前ら、こいつらをやれ!」
少佐は声高に命令したがすでに周りの兵士たちに従う意思はなかった。
「無能が!無能が!無能が!」
少佐は近くにいる犬を蹴飛ばして言った
「コサック連邦を馬鹿にするなど許せん、委員長は偉大で完璧、国家は安定している。犬ころにも人間にも平等に死がある。こうしてるから野良犬もいない、褒められるべきだと思うね。ハラショーコサック!」