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「知ったことじゃない・・・グフっ・・・死は平等にある。犬ころもこの兵士達も同じ駒だ。平等なんだよ。人権がー愛護がと叫ぶバカ帝国軍どもが駆逐されるのを見たらわかる、平等こそ崇高。お前ら、こいつらをやれ!」
少佐は声高に命令したがすでに周りの兵士たちに従う意思はなかった。
「無能が!無能が!無能が!」
少佐は近くにいる犬を蹴飛ばして言った
「コサック連邦を馬鹿にするなど許せん、委員長は偉大で完璧、国家は安定している。犬ころにも人間にも平等に死がある。こうしてるから野良犬もいない、褒められるべきだと思うね。ハラショーコサック!」
シーリン「その考えは美しくない」
少佐の足を邪魔するように、シーリンは少佐の足を蹴る。
シーリン「死は必ず存在するわ。そして国はね、確かに安定すれば素敵だわ……だけどナルシストで傲慢なアンタが上にいる時点で汚点だと思うわ!
私のクソ親父とソックリ!そのうち国民全員から殺されるわ!」
そして回し蹴りを繰り出す。風を切るかのように、隙を突くような二段蹴りを披露する。
フラン「野良犬の良さがわからないなんて、可哀想……
野良犬はね、自分の棲む場所や食べ物を求めて獰猛な目をしてうろついてるの……
その目はとても美しいのに……
可哀想なおじさん」
フランは嘲笑う。
シーリン「私にはフランの感覚も理解できないけど……」