>>868
シーリンは無心のまま、髪の毛をかきむしっていた。自分の甘さがどれ程の混乱を招いたのか。自分でも理解していたから余計に辛いのだ。
その辛さも、生涯に渡って彼女の脳に残る。
フラン「シーリンはしばらくそっとした方がいいかもしれないわ……」
フランは不完全ながらも、シーリンの心境を理解していた。
>>870
ニャルの問いかけに答える。
フラン「私は平気。
……シーリンを連れてきて。もう暴走も何もしないわ。促せば大人しく着いてきてくれるわ……」
マンシュタインはシーリンの様子を不安に思い話しかけた
「まて、落ち込むことはない、自分が悪かっただけだ・・・」
マンシュタインはポケットから注射器を取り出した
「今回の件は忘れるんだ。約束通り軍医に話をつけてもらった記憶忘却剤だ・・・」
マンシュタインは不慣れな手つきでシーリンの腕にアルコールを塗った