>>877
マンシュタイン「・・・君と比較するのは失礼かもしれないが一線で戦っている兵士、とりわけ熟練兵は戦場ではみんな鬼や悪魔みたいだ・・・驚きはしたが幻滅はしてないよこれに関しては明らかに自分の責任だ・・・その力を科学でどうこうできるかはわからないけど・・・自分は受け入れるつもりです」
マンシュタインは注射器のピストンを押す
シーリン「いっ……!
……そうね、確かに戦う人はみんな鬼のような顔をして、必死に戦っていたわ……
よく覚えているもの」
一瞬顔を歪めるも、またいつもの調子に戻る。今回のこと、そして過去の出来事、彼女はすべてを描いていた。
シーリン「効果が回りきる前に、私のことを最後に話すわ。
あなただから話せる、過去の私……
私はね、独裁者だったパパの元で生まれたの。
自分の都合のいいように行動して、時には私の目の前で平気で人を殺したのよ。大好きだったママも妹も、なぜかパパに殺されて。
怒った私はパパをさっきみたいな方法で殺してしまったの。
それがずっと残って……
だけど、そんな怖い記憶ともおさらばね……」
彼女は安心しきった顔で、眠りに就いた。久々の凶黒魔法で、体力を使い果たしたのだった。