>>107
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壱さん、それでもあなたは私が尊敬しなければならないお人です
私などという存在が、どうしてあの人を「守る」などと…大義を果たせましょうか
それが出来るお人…意志も力も、心をも持ったあなたさまのみが陰で出来ること
…私に出来ることといえば、大を捨てて微々たる安らぎを捧げるのみ
……無礼を幾らでも詫びます、壱さん
壱『…はぁ、そういうお人好しなところが嫌いなんですよ、私は』
(ぱっぱっと、手を振る)
壱『あの方を守るなどということは、私共にもできません、出来ないから、弐が宙様をあんなにも強く抱き締めているのです、…あの人も…主様もわかっているでしょうに…』
(ギリッと、唇を噛む)