>>56
……!
(不敵な笑みを浮かべていたが、突然ふらふらと膝をつくと悔しそうに舌打ちをする)
…お目覚めかい…?『ヴァイス』君…
…分かった。『還す』よ…
けれど、忘れてくれるなよ…!この『体』は…あくまでも僕の『器』でしか無いことを…ね…!
…?あれ…?なんで…ぼく、おうちに…!
月舟さんは…?
(意識を失い目覚めると、見慣れた我が家の廊下で困惑するが
、恩人の姿が見当たらず慌てて屋敷の中を捜索し始める)
(う…くぅ……ぐ…も、もう……限界…ダメ…ぇ)
バレない程度に布団の中で体を丸めていたが、遂に何らかの限界を…
「っっっっっっくしゃんっ!」
(あ、あぁぁあ…お…おっかさぁーん)
…布団が大きく揺らいでしまった、多分バレるだろう
青ざめながら、居るわけのない母親の事を思って震える