>>947
『はえー、随分と責任感が強いこって....ま、真面目な理由でしてるなら文句なんて言わないから安心してよ。ただ、それで外界を歩くと奇異の目では見られるんじゃないの?』
(目を思わず丸くされてから瞬きを繰り返し、率直に自分の思った疑問を投げ掛けると)
『人の個人情報を把握してるなんて目敏い奴だね、私も本当は大天使って訳じゃないけど....おっと、喋りすぎたかな?』
(わざとらしく口元に人差し指を持ってきてから、『これは秘密ね』、と小声で囁いてから)
「 …ご心配ありがとうございます…まぁ、その予防線のローブでもありますので……それに人から認知されることはほとんどございませんので 」
( 相変わらず愉快に楽しそうに告げ。そもそも相手の心配されるようなことは稀有に近いのだ。あぁ…なんて愉快なのだろう )
「 …いえいえ、わたしは誰にもいうつもりはありませんよ、……まぁ、お話ししているのに仮面を着けたまま喋ってるのも失礼にあたまりますね…… 」
( 内緒といわれて、素直に頷き。その後仮面を額のわきに動かし、ちゃんと顔を相手に見せる、そこに浮かんでいる彼女の表情はこの場に似つかわしくないほどの明るい笑顔だった。いや、全身白い足まであるローブを着ている彼女がその異様な雰囲気を醸し出していた。長い前髪でおおわれた右目は影になってよく見えないが、左目は曇りひとつない綺麗な翡翠の色をしていた。 )