>>44
弐『…………』
(無言、治療を続けたまま、彼女に近寄るが、反応はしない)
弐『………………』
「 ………なんで…なんで、なんで、なんで……… 」
( ぼんやりとよく回らない思考でずっと同じ言葉を繰り返す。なんで、ここに来たの、なんで、見つからないの、なんで、なんで、なんで、また )
「 …ひとりに……なるの…… 」
( ぐっとこらえるように悲痛な声を絞り出す、その瞳にはうっすらと涙がはっていた。これじゃ、これじゃぁ、なにも、変わらないのに……なんで、なんで )
「 ……わからない……わからないんだよぉ……なにがただしくて…なにがちがうのか…もうなにも…わからないっ!… 」