『大丈夫かい?』
(………ん)
目を開ける
「…私の視覚がイかれて使い物にならん状態でないのなら…
今、目の前に居るのは確か汚水と共に行動していた良識のある
方だったかな?」
こいつは全く変わらず、早口に言うと銃を杖に立ち上がる
思わず笑みを浮かべ、下をうつむいてしまう。
「汚水……随分な呼び方されてんねぇ、あいつも……」
そして、後ろを振り向き口を開く。
「ええ、ユラよ。久しぶりね……あのバカ(リヴァ)が、魔王さんと共に失踪したっきりだったのさ……」
会えて嬉しいよ、そう言いながら彼女に近寄る。