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ふぅ……と、顔を曇らせながら、目をつぶり、また笑顔になる。
「とって喰おう……としている訳じゃないのよ、あなたのその綺麗な足を治してあげたいだけなの。そのために、私のお家に連れていってあげるのよ……」
一通り喋り、あることに気がつく。
「紹介が遅れたわね、私はオリヴィエ。呼び方はお好きになさい?」
「……!へぇ、オリヴィエちゃんって言うんだ!オリちゃんって呼ばせて貰うね!」
(何かを思い出したかの様に、突発的に口を動かして早口で捲し立てると)
「私の名前はね、甘詠可憐って言うんだ。ここら辺を探索してたら迷っちゃったんだよね。」
(可憐、と名乗った金色の髪の、天使の羽根を模したかの様な髪飾りを付けた少女が、ペコリとお辞儀をして言った。)