>>129
「……!へぇ、オリヴィエちゃんって言うんだ!オリちゃんって呼ばせて貰うね!」
(何かを思い出したかの様に、突発的に口を動かして早口で捲し立てると)
「私の名前はね、甘詠可憐って言うんだ。ここら辺を探索してたら迷っちゃったんだよね。」
(可憐、と名乗った金色の髪の、天使の羽根を模したかの様な髪飾りを付けた少女が、ペコリとお辞儀をして言った。)
「ええそうよ、オリヴィエ」
よろしくと、可憐の頭を撫でながら言う。
「道に迷ったのね、そうね……
ここは人を惑わす魔性の森……魔の森の名前の如くね」
天を仰ぎながらに、オリヴィエが囁く……
「案内してあげるわ、さぁいらっしゃい」
と、亜空間へと入るように促す。