>>138
彼女を案内した先の世界は、首が痛くなるほどに大きな本棚が無数に置かれた、図書館のような世界だった。
机の上は、本で散らかっている。
「ここが私の世界であり、家なの。好きに寛いで?」
椅子に座るように催促する。
「大きな鞄ね、何が入っているのかしら?」
いつの間にか、ゆったりとした服を身にまとっていた。
>>139
「よいしょっと……大丈夫かい?」
スカルフェイスを軽々背負い、走り出した。
「ぅうおっっ!?……う、うむ…案外いい感じだ」
未知の経験、その不安による恐怖が一瞬声が裏返る形で現れるが…
快い速度での走行、気分が良くなるに連れてそれが感じられるようになる
「……なるべく急いでほしい、多少の無理もさせて構わん」
「あ、寛いでいいのかな?ありがとー!暫く外敵が怖くてロクに休めてないんだよね!」
(ゆっくりと椅子を傷付けない様に座ると、オリヴィエが自分の鞄について興味を持っている様子に気付き、)
「コレのことかな?コレはね、今まで私が冒険して集めた全ての知識、財宝が詰まってるんだよ!願いを叶える運命の杯から幾ら食べても無くならない腐らないクッキーの箱まで選り取り見取り♪」
(自分の冒険者としての技量に余程自信を持っているのか、心底嬉しそうに語っている。)