>>156
「私は大丈夫よ、パルクールの世界チャンプを侮るべからず……よ?」
笑顔を作るが、森のざわめきを感じてすぐに真顔に戻る。
「……マリアさんの小屋は、この近くにあるはず……かしら?」
『……そうよ』
>>157
「……お嬢さん安心しろ、マリアは旅に出ているだけなのだよ。彼女の血筋のしきたりでな……
世界中を旅した後、またここに戻ってくるのさ
私たちの旅は、イレギュラーだったのだがな……」
魔王は苦笑いを浮かべながらリヴァに顔を向ける。
リヴァも、それに応える。
「……ノートか、助かるよ……
俺たちも少し、今までの出来事をノートにまとめたんだ。途中までだが、読むか?」
冒険記の様なノートの記述に夢中で耳を傾けた後…
「…なんだか夢とはあんまり思えない出来事ですねー…とっても楽しそうで…」
(空想の中にその世界を形取ろうと思ったら)
「って違う違うっっ!女王さまは帰ってきてくれるんですねっ!?
ならよぅしっ!わたしもこの森ももっと磨いておかなくっちゃっ!」
帰ってくる女王さまを、びっくりさせてやろうと息巻く
「…体力と実力に自信があるのは分かった、十分に…
だがちょっとこれ以上は私がしんどい…」
〈ヂャギッ〉
首の骨を鳴らして、唐突に散弾銃を気配の方へ向ける
「…警戒が今の所最優先なのでね…誰かは知らないが、寄るんじゃあない」