>>155
「え……女王さまは…」
実を言えば、一番楽しみにしていた事…
「……ぃやいやっ!違う違うっ!うぅんっ!
っふぅっ…はい!お水さん!…実はわたしも詳しくは分からないんです」
(沈み込んだ表情を見せたと思えば、即座に心を奮い立たせて元気な声)
「…あー!でも!この森の生き物たちの中でも『とくべつ様子のおかしい』
子が居たりとか!!『メイドさんが森を守らせてる契約獣』が居ないって事、
わたし!走り回りながらこっそり調べておきましたっ!」
(独特なデザインのカエルポーチから、頑丈そうなノートを取り出す…
ついでに言えば、どやっとした顔)
「私は大丈夫よ、パルクールの世界チャンプを侮るべからず……よ?」
笑顔を作るが、森のざわめきを感じてすぐに真顔に戻る。
「……マリアさんの小屋は、この近くにあるはず……かしら?」
『……そうよ』
>>157
「……お嬢さん安心しろ、マリアは旅に出ているだけなのだよ。彼女の血筋のしきたりでな……
世界中を旅した後、またここに戻ってくるのさ
私たちの旅は、イレギュラーだったのだがな……」
魔王は苦笑いを浮かべながらリヴァに顔を向ける。
リヴァも、それに応える。
「……ノートか、助かるよ……
俺たちも少し、今までの出来事をノートにまとめたんだ。途中までだが、読むか?」