…………
ふと、懐かしき日々を思い返す…
暖かい主達との思い出の中、無性に腹の立つ顔が頭の中をよぎった
…
…あのバカに文句を言われるのだけは我慢なりませんね
(城の中へ入って行く)
「少々お待ち下さいね、カレン」
(ご立腹の顔だが、気力に満ち溢れた表情でもあった)
「そこのお嬢さん?良いかしら?」
彼女の背中を抱き締めるかのようにスルッと這ったその影は、彼女の横へと立った。
その影は、女だった。衣服を身にまとわず、ブロンズの髪の毛で体をやや隠しているかのような格好をしていた。
「この辺にリヴァシュナイダーっていう、青い髪の毛の坊やがいるはずなのよ。見掛けたかしら?」