>>420
「そこのお嬢さん?良いかしら?」
彼女の背中を抱き締めるかのようにスルッと這ったその影は、彼女の横へと立った。
その影は、女だった。衣服を身にまとわず、ブロンズの髪の毛で体をやや隠しているかのような格好をしていた。
「この辺にリヴァシュナイダーっていう、青い髪の毛の坊やがいるはずなのよ。見掛けたかしら?」
「…名乗りを上げない非礼は置いておき、私の同僚は消息不明です
そして、一応聞いておきたいのですが、貴女強盗にでも遭ったのですか?」
(…片手は携帯、110と打ち始めて)